眉間が険しく掘りが深い表情の男性が薄毛になっても、加齢に見合ったダンディな顔…とむしろ好感が持たれるケースさえありますが、これが私の様な目が大きく掘りも浅い童顔となるとそうはいきません。
童顔と薄毛との相性はもはや最悪。特に生え際が後退するタイプは、オデコが広がるにつれむしろ顔の作りやパーツ配置が幼児へと逆戻りし、極めて気持ち悪いイメージを植え付けてしまう事になります。
私もこれらの特徴を全て兼ね備えていた為、鏡を見るのも嫌な程辛い思いをしてきました。40代に入り多少は顔に皺や弛みも増え、加齢なりの顔に見れる様にはなってきましたが、決して嬉しいものではありません。
通常の育毛法では治る術の無い男性型脱毛症、しかも改善には高価な薬を飲み続けたり、自毛移植を行ったりと、極めてリスキーかつ高価な方策を打つより手は無く、絶望感に包まれていました。
それらの気持ちを和らげてくれたのは、他人の温かい理解や励ましよりもむしろ、自らの弱点を忘れ切る事の出来る、トレーニングや趣味への没頭でした。
きつめのトレーニングの日々でしたが、10年前と比べれば随分と身体が逞しくなり、童顔薄毛でも何とか見られる位にはなりましたし、趣味もなるべく他人が関わらないスポーツやアウトドアを選び、大自然の中に身を置く事で、自分の悩みのくだらなさを実感するに至りました。
気の持ち様とちょっとした工夫で、薄毛のコンプレックスは意外と解消するものなのです。